トランプに隠された様々な意味

トランプ

不思議な数字

トランプは、日本人だけではなく、世界中で使われているカードです。
4つのスートと呼ばれるマークがあり、1から13までのカードで構成されているのが特徴でしょう。

この数をよく考えてみると、いろいろなことに共通点を見出すことができるようになります。
ただし、俗説の域を越えず、歴史的な流れを検証していくと、整合性のとれないこともたくさんあるのです。
都市伝説の類でもありますので、信じるかどうかは、その人次第であるといえるでしょう。

トランプの起源と数字の意味

まず有名なのは、4つのスートと赤と黒の関係です。
赤と黒は、昼と夜を表しているといわれ、4つのスートは春夏秋冬を表すといわれます。
そのうえ、タロットから派生したといわれたりしますが、これは正しくありません。

タロットは、古代エジプトやユダヤが起源であるといわれたりしますが、記録上でわかっているもっともう古いものは、15世紀の北イタリアになってしまいます。
トランプは、古代エジプトが由来ではないかとも言われますが、今では中国説が最も有力となりました。
この時点で、歴史的にも整合することができません。

4つのスートと2つの色ですが、4という数字を季節に当てはめることができるのは、日本ぐらいのものです。
四季という概念は、エジプトなどではありません。

昼と夜という分け方も、2という数字で表現されればすべて当てはまってしまいます。
タロットが機嫌であるというのであれば、昼夜よりも正位置と逆位置になるでしょう。
ここでも整合させることができないのです。

トランプの数字に隠された神秘性は本当か

13枚のカードを4つのスートで分けているトランプですが、枚数は52枚です。
これを全部足すと364になり、ジョーカーを1として足すことで365になり、これが一年の日数を表しているといわれます。
1年間は52週ですので、面白いところで符合するといえるでしょう。

しかし、古代エジプトで成立したというのであれば、一年は360日で神が定めたもので、5日の閏日が存在することになるのです。
この理論では、エキストラジョーカーを1としてさらにたし、これを閏日としていますので、考え方が全く合いません。

この時期は、実は1週間10日でした。
ひと月30日で、12月で360日、それに5日の閏日だったのです。
つまり、ひと月は3週間で、一年間に36週間しかなかったのですから、52週というのは全く当てはまることはありません。

古代中国だったとすれば、太陰暦になっていた可能性があります。
これでも、ひと月は30日になりますし、国によってばらばらの暦を使っていましたので、正確に当てはまっていくことは、まずありえないでしょう。

数字とはとても不思議な存在

数字には、不思議な符合を見せることがあります。
たとえば、全部足して365という数字は、実は10の2乗と11の2乗、それに12の2乗で出た数を全部足した数に等しいのです。

3連続平方和と呼ばれますが、この次の366は8の2乗から始まる4連続平方和だったりします。
365をもうちょっと分解すると、13と14の2乗を足した2連続平方和でもあるのですから、不思議な数であるともいえるでしょう。

13も不思議な数で、素数でありながら、その差が2になる11との双子素数になるのです。
無限にあるといわれている双子素数ですが、11と13の次は857と859になってしまうのですから、不思議な数であることには違いないでしょう。

こうした知識を持っていることは、何もプラスにはなりませんが、都市伝説などをひも解くカギになったりします。
トランプの神秘性も楽しいものですが、現実的に考え直してみるというのも、また一興であるといえるのです。