仕事・恋愛で使える「返報性の原理」

返報性の法則とは

返報性の法則とは、人から何かの施しを受けた際にお返しをしなければならないという気持ちになる心理作用のことです。
これは元々人間が持っている義理人情のようなものに当たります。

人間同士の関係性や感じ方によって違いますが、基本的には何かをされるとうれしいと感じたりありがたいと感じたりするものですし、何かお返しをしたいと感じるものです。
人によっては何かお返しをしなければならないというプレッシャーをかじることもあります。

返報性の中には行為の返報性というものがあり、これは人から好意や施しを受けたり親切にされたりしたときにそれ以上の好意や親切を返したいと思うものです。
例えばお土産をもらった際にもっと良いものを返してあげたいという気持ちになるのは行為の返報性の一種といえます。

返報性の原理はビジネスシーンでも使える

返報性の原理はビジネスシーンでも使えるものです。
優秀な営業マンの中にはこういった返報性の原理を用いて仕事をしている人も多くいます。

例えば、デパートやスーパーで行われている試食も返報性の原理の一つです。
食べてみておいしいから買うというのは当たり前ですが、それ以外にも買わないと申し訳ないという気持ちがあり購入してしまいます。
これが返報性の原則によるものです。

他にも一生懸命営業マンからプレゼンをされると契約を断ることが申し訳ないよう内持ちになることがあります。
これも返報性の原理の一種です。

最近インターネットでの宣伝が主流になったことで口コミを書くことが求められています。
そういったところで自社の商品や営業マンのことをほめたコメントを書かれると一気に好印象がもたれたり気になるようになったりすることも返報性の原理を活用したものです。

恋愛においても返報性の原理は使える

恋愛の中でも返報性の原理は日常的に使われています。
例えば好きな子に対してのプレゼント攻撃も返報性の原理を用いたものです。
毎日好きという気持ちを伝えるためにいろいろなプレゼントを贈ってくれる男性に対して、

これだけたくさんのものを贈ってもらっていると気持ちに応えなければ失礼だと感じることがあります。
これは返報性の原理が働いているからこそ起こることです。

また、学生時代に又聞きで「あの子が君のことを好きらしいよ」ということを聴いた経験がある人も多くいます。
こういった言葉を聞くと今までは何とも思っていなかった人のことが急に気になるようになるものです。
これも返報性の原理の一種です。

このように日常のビジネスシーンでも恋愛においてもさりげなく返報性の原理は使われています。
さりげなく相手に好意を伝えることが大きくなって戻ってくることがあるのです。