投資と投機の違いとは

投資と投機の違いはどこにある?

将来のことを考えると、毎月給料を得ていくだけでなく、投資をしてゆとりのある資産形成をすることが大事になります。
しかし投資にはリスクがあるということも事実ですので、利益を得ることとリスクとのバランスをよく理解しておくことが重要です。
その点において、投資と投機というものの違いをきちんと把握しておくことは欠かせません。

まず、投資というのは長期的な観点に立って自分の資金を使うことを意味します。
数日や数週間でまとまった額の利益を得るというよりも、何年も何十年もかけて増やしていくという感覚で行うものです。
その対象としては株式や債券、不動産といったものがあります。

短期で見るとリターンは大きくないのですが、時間を見方にすることによって着実に資産を大きくしていくことを目標とします。
短期ではリターンが少ないということは、リスクも少ないということを意味します。
そのため、比較的安全性の高い方法で資産形成ができるのがメリットです。

一方の投機というのは、短期間で大きな利益を得るというのが基本的な考えです。
どんな投資対象でも市場の価格変動がありますが、その変動をつかまえて売買を繰り返すことで、まとまったリターンを求めます。
そのため投機は短期的な利益というのが特徴で、数週間程度のスパン、場合によっては一日単位で取引を終えます。

代表的なものとしては、株式でも為替でもレバレッジ取引という、自己資金を担保にして借金をして取引をするやり方があります。
また、1日のうちに何十回と取引を繰り返すデイトレードと呼ばれる手法も、投機的な手段に分類されることもあります。

投機の場合は短期間で利益を出せリターンが大きい分、リスクも高いです。
そのため、値動きを見誤ると一度に大きな損失を被ってしまうこともあるのです。
こうしたことから、投機をするにしても、失っても問題のない余裕資産の中から行うべきです。

将来のことを考えるなら安定した資産形成が大切

投資をする人は、その目的として老後のための資産形成や、将来起業をするなど資金作りのため、子どもの教育資金といった点を挙げます。
どれにしても、ある程度先の話であることや、単にお金を稼ぎたいというよりも堅実な資産を持ちたいという気持ちによるものです。
そうであれば、リスクの高い投機ではなく、堅実かつ安定して資産形成ができる投資を選ぶべきであると言えます。
また、すぐに利益を出す必要はないのですから、時間をかけて着実に資産を増やしていく方が良いでしょう。

投資にも当然リスクはありますが、そのリスクは投資対象を分散することによって大きく減らせます。
また、一時的に値が下がるとしても、長期的に見れば価格が戻り最終的に利益となることも多いです。
こうした点からも堅実な投資を選ぶべきなのです。