冠婚葬祭におけるマナー

冠婚葬祭のマナーの大切さ

冠婚葬祭というのは元服、婚礼、葬儀、祖先の祭礼という昔から伝わる4つの儀式のことです。
どれも大事な節目のものであり、正しいマナーで臨まないと自分が恥をかくだけでなく相手にも不快な思いをさせる可能性があります。

大人になれば誰もが正しい知識を身につけておくべきものです。
そこで、ここでは社会人として必要な冠婚葬祭のマナーを紹介していきます。

慶びごととは

出産祝いやお宮参り、七五三、結婚祝い、長寿のお祝いなどが慶びごとです。
その中でも結婚式は特に大きな慶びごとなので正しい知識を持っておく必要があります。

たとえばご祝儀は式場の格式、新郎新婦との関係、年齢、地域の習わしなどで様々です。
あとから新郎新婦がご祝儀を開いて驚くようなことが無いようその地域のルールをきちんと確認したうえで用意をする必要があります。

友人知人、いとこなどの場合には2万円、または3万円が相場です。
昔は2万円だと偶数でわれてしまうためにえんぎがわるいとされていましたが、最近では夫婦やペアを表す数字であるために悪くないという考えが広まっています。
ただし、マナーとして2万円を包む際には1万円札と5千円札2枚にして0の数をきすうにするのがマナーです。

万が一欠席をしなければならない場合には祝電を送ります。
もちろん招待されていないけれどもお祝いをしたいという時にも祝電を送ることは可能です。

お葬式のマナー

お葬式も大事な人との別れの儀式でありきちんとマナーを守って送り出すことが個人のためにもなりますし、残された家族のためにもなります。
万が一マナーが正しくない送り方をしてしまうと不快な思いをさせてしまい今後の関係性に影響してしまうことも少なくないです。

基本的には故人との最期の別れをしたいと真摯な気持ちで向き合えばマナー違反や失礼なことをすることはないと考えられます。
お通夜の場合には通夜ぶるまいがありますから、そこには必ず顔を出すことお酒を飲みすぎないようにすることなどが一般的なマナーです。
また、服装やメイク、アクセサリーを華美なものにせずきちんとお葬式に合ったものにすることもマナーとされています。

お香典はお香や食料にお供えする金銭であり葬儀費用の足しにしてもらうものです。
葬儀でも通夜でもどこでも持参しても構わないとされていますがどちらにも参列する場合には通夜の時に渡します。
どちらにも参加する場合、二回香典を持参すると不幸が重なるという意味になるのでどちらかだけに持参することが正しいマナーです。

香典を渡す際には裸で持参するのではなく袱紗に包んで持参をします。
スーツのポケットやカバンからそのまま出すのは失礼です。
最近ではリーズナブルな袱紗が販売されているので1枚用意しておくとよいでしょう。