成人男性のイビキの原因

睡眠時無呼吸症候群の怖さ

睡眠時無呼吸症候群とは、読んで字の如く、睡眠中に息が止まる症状を指します。
寝ているときのことなので、自身で気づくことはできませんが、家族からの指摘で発覚するケースが多いようです。
その睡眠時無呼吸症候群のサインとなるのが「イビキ」です。

例えば、大きな音をたてて「ガーガー」とイビキをかいていると思うと、急にピタッとイビキが止まって無呼吸になり、しばらくしてまた「ガーガー」という大イビキを立て始める、これが繰り返されます。
このようにイビキがいきなり大きくなったり小さくなるのは、無呼吸の前兆と言われています。

イビキをかくということは気道が狭くなっている証拠で、空気が口蓋垂、いわゆるのどちんこが振動して発生する音がイビキです。
ですが気道が完全に塞がってしまうと無呼吸になり、無呼吸を放置すると脳や身体が酸欠状態になり、本人に自覚がないまま身体に大きな負担となって死に至ることもあります。
「ただのイビキ」と甘くみていると、後に命の危険にさらされることもありますので十分に注意しましょう。

成人男性のイビキの原因

成人男性のイビキの原因には、口蓋垂が大きいことや、咽喉扁桃が大きい、あるいは太っているということが考えられます。
口蓋垂や咽喉扁桃が大きいと、就寝中に上気道が詰まりやすくなるため、イビキの発生を促す可能性があります。
太っている体型の人がイビキをかくのは、喉の上気道周りにも余分な脂肪がついてしまい、ふだんの姿勢から狭くなっている上に仰向けに寝たときにその脂肪により上気道が圧迫されることが原因です。

顔が小さい人も、骨格のつくりによって空気が流れにくく、イビキをかく人もいるようです。
また、鼻が詰まっていたり、寝る前にお酒を飲むことでもイビキを引き起こします。
そして睡眠時無呼吸症候群も、イビキの原因の1つとなります。

成人男性のイビキ対策

イビキが起こるメカニズムには、さまざまな要因が関係していますが、今日からできるイビキ対策がありますので、ぜひ試してみてください。
まずは、上向きではなく横向きになって寝ることです。
横向きになることで上気道が圧迫されるのを防ぎ、イビキを発生させないようにします。
または、口で呼吸する癖がついている方は、鼻呼吸を意識的に行い、鼻で呼吸する習慣をつける方法もあります。

太っていることが原因なら、根本的解決としてダイエットするというのも効果的でしょう。
喉を塞ぐ脂肪がなくなることでイビキ改善になり、脂肪がなくなれば健康にもいいことづくしです。
慢性的に鼻が詰まっている、風邪で調子が悪いという方は、医療機関で受診し、病気の治療を行いましょう。
市販されているイビキ防止グッズもたくさんありますので、一度試してみてはいかがでしょうか。