お金に関するトリビア

雑学は会話の元になる

大学進学や社会人になるなど初めて会う人が多い時期、会話がはずまなかったり何を離せばいいのかわからなかったりすることもあります。
そんなとき雑学を持っている人は雑学をもとに会話を広げていけるので、コミュニケーションをとりやすいのです。

トリビアは色々なものがありますが、私たちの生活に必要不可欠な「お金」についてもトリビアがあります。
知っていれば会話の元になることもあるので、雑学知識を持っていると便利です。

円はいつごろ生まれたのか

何気なく使っている日本のお金は皆さんご存知の通り「円」です。
円は明治初頭に決まったもので、その前は両・分・文などの単位で、これらも時代劇好きな人や古銭集めをしている人にはおなじみでしょう。

江戸時代から以前はこうしたお金の単位が利用されていましたが、実は各地域の大名たちは自分の藩だけで利用できる藩札と呼ばれる紙幣も発行していたのです。
幕末になるとペリー来航以来、外国の銀貨が沢山入ってきたことで日本の通貨が混乱しました。
そこで明治政府が日本のお金を統一するために1871年5月新貨条例を作り「円」の制度が始まりました。

日本で初めて作られたお札は?

千円・五千円・一万円札、お札も私たちの生活になくてはならないものですし、現代は何の不思議もなく使っています。
お札が利用されるようになったのは江戸時代、それまでは金貨や銀貨などの金属の硬貨が主流だったのです。
同じ形の物を沢山作ることができ持ち運ぶのも楽、金や銀が利用されていたことで貴金属という価値もありました。

しかし文明が発達すると人口も増え買い物を自由に楽しむようになるとお金を作る金属が不足します。
そこで金属よりも安い材料で大量に作ることができるお札が誕生したのです。

日本初のお札は現在の三重県、伊勢山田地方に暮らす商人が金貨などのおつりの代わりとして利用していた山田羽書(やまだはがき)という、いわゆる証書が最初といわれています。
これは商売を行うために作った私的な物「私札」で、日本で利用するお札には当然ならなかったのです。

時代劇を見ていると気になる・・1両の価値はどの位?

時代劇でも悪さをする悪代官の元に1両箱を持って商人がやってくるというシーンを見ます。
劇中でも1両をもらうと「こんな大金を」と庶民がびっくりしているところを見ると、相当の価値があったんだろうなと思うでしょう。

1両の価値がどのくらいだったのか、現代のお金に換算するのはなかなか難しいです。
現在とでは生活も人が利用していたものも全く違い物価も違いました。
その中で1両の価値を換算するというのは無理なことといえるでしょう。

ただ江戸時代の大工さんの給料を見ると、日当が銀5匁4分・現在のお金に変えてみると12,000円くらいだといいます。
当時の大工は盆と正月と雨が降った日以外は休まないといわれていたので、年収は343万くらい、それでも銀1貫587匁6分という単位ですから1両がどんなに価値のあるお金だったか想像がつくのです。